沖縄県南城市の古謝景春市長からセクハラを受けたとして元専属運転手の女性が県警に被害を申告していた問題で、県警は5日、古謝氏を強制わいせつ容疑で書類送検した。捜査関係者によると、県警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
古謝氏はこれまで、議会の答弁でセクハラ行為を認めてこなかった。5日も「引き続き無実を証明していく」とのコメントを出し、容疑を重ねて否認した。
書類送検容疑は女性が運転手として勤務していた2022年12月9日夜、南城市を走行中の公用車内で、女性にわいせつな行為をした疑い。
県警は同月中旬に女性から相談を受け、その後に被害届を受理。古謝氏を任意聴取し、防犯カメラの映像などから捜査を進めていた。
一方、女性の訴えは虚偽だとして、古謝氏の家族が今年9月に県警に提出した虚偽告訴容疑の告発状については、女性の訴えには正当性が認められるとして起訴を求めない意見を付けて5日に那覇地検に書類送付した。