首都直下地震などに備え、警視庁管内の警察無線の維持管理などを担う東京都警察情報通信部(都通)は5日、山中にある無線中継所に非常用発動発電機の燃料を搬送するとの想定で、同庁のヘリコプターからワイヤなどを使って職員が降下する訓練を立川市で実施した。災害時でも通信を維持し、現場の警察官らの活動に影響が出ないようにする。
訓練には都通の職員5人が参加。警視庁災害対策課の特殊救助隊員と2人一組で、上空約20mでホバリングしていたヘリと地上を昇降した。
都通によると、今年1月の能登半島地震では土砂崩れで中継所がある山に登れず、ヘリを使い石川県情報通信部の職員が燃料を搬送した。