【上海共同】全日本錦鯉振興会の吉田俊一副理事長は5日、日本産ニシキゴイの中国への輸出再開について「今月中にも現地へ届けられる見通しになった」と明らかにした。中国当局が先月、日本側の検疫業者を指定したことを受け、約1年ぶりに輸出を再開する。
上海市で5日開幕した中国国際輸入博覧会の会場で共同通信の取材に応じた。
中国側は先月、新潟と広島、福岡の3県にある養殖場6カ所を検疫施設に認定したと公表。その後、中国側の輸入業者の手続きも進み、月内に出荷を再開できる見通しになったという。
中国の富裕層の間では観賞用としてニシキゴイの人気が高く、輸出停止前は国別の出荷先で中国がトップだった。