介護事業の啓発活動をする一般社団法人の日本介護協会(大阪府大阪狭山市)のサイトが、何者かに改ざんされたことが5日、協会への取材で分かった。サイバー犯罪関連の情報交換をしているとされる集団の名称が記載されたため、協会はサイトを一時閉鎖。大阪府警などに相談したとしている。
平栗潤一理事長は「攻撃される心当たりがなく、戸惑っている。脅迫や金銭の要求は受けていないが、コンピューターウイルスの感染が心配だ」と話している。
平栗理事長によると、改ざんに気付いたのは3日午後。「荒らし共栄圏万歳」というメッセージのほか、協会と無関係の人物の名前や住所が記載されていた。サイト作成のソフトウエア「ワードプレス」が最新版でなく、セキュリティー上の欠点を悪用された可能性がある。
荒らし共栄圏はインターネット上の嫌がらせに加え、クレジットカードの不正利用や偽サイトに誘導して金銭をだまし取る「フィッシング詐欺」の手口を交流サイト(SNS)やネット掲示板で情報交換しているとされる。