【サンパウロ共同】在ブラジル日本大使館は5日までに、大使館職員を名乗る人物が電話で送金を要求する振り込め詐欺の被害報告や相談がブラジル国内で相次いでいると発表した。日本語の分かる日系人や日本人を標的にしており、大使館は注意を呼びかけている。
電話は大使館から着信したかのように番号が偽装表示される。大使館の男性職員を装った人物が日本語で「あなたの名前で詐欺が行われ、日本で逮捕状が出ている」とうそを言い、日本への送金を求める手口。家族構成や住所などの情報提供を要求するケースもある。日本語以外では対応しないという特徴がある。
日本の外務省によると在留邦人は約4万7千人に上る。