兵庫県加古川市で2007年10月、小学2年の鵜瀬柚希さん=当時(7)=が刺殺された事件で、岡山県で発生した別の殺人事件で無期懲役判決が確定し服役中の男が、兵庫県警の聴取に関与をほのめかす供述をしていることが6日、捜査関係者への取材で分かった。別の女児への殺人未遂容疑で近く逮捕する方針。
男は兵庫県姫路市で15年、女子中学生をナイフで刺したとして殺人未遂容疑で逮捕され、懲役10年の実刑が確定。服役中の18年、岡山県津山市で04年に小学3年の女児=当時(9)=を刃物で刺殺したとして逮捕され、22年に岡山地裁で無期懲役の判決を受け確定した。
鵜瀬さんは07年10月16日午後6時ごろ、家の近くの公園から帰宅した直後、玄関前で左胸と腹を刃物で刺され、病院で死亡した。兵庫県警は捜査を続けていたが目撃情報や物証が乏しく難航していた。
捜査関係者によると、女児を刃物で襲った岡山の事件との共通点などから、当時加古川市に住んでいた男が浮上。任意聴取を続けた結果、鵜瀬さん殺害への関与をほのめかしたという。