近畿3府県で夫や内縁関係にあった男性計4人に青酸化合物を飲ませ、うち3人を殺害したとして殺人と強盗殺人未遂の罪で死刑が確定した筧千佐子死刑囚(77)が再審請求を申し立て、京都地裁が請求を棄却する決定を出したことが6日、関係者への取材で分かった。棄却は3月11日付。筧死刑囚側は決定を不服として大阪高裁に即時抗告した。
関係者によると、筧死刑囚側は再審請求で、兵庫県伊丹市の日置稔さん=当時(75)=を殺害した事件に関し、死因は病死とする医師の鑑定書を「新証拠」として提出していた。
確定判決によると、2012年に遺産取得の目的で、日置さんら3人に青酸入りカプセルを飲ませて殺害するなどした。