IHIは6日、子会社のIHI原動機(東京)と新潟トランシス(新潟県聖籠町)で発覚した試験不正を受け、井手博社長ら役員が月額報酬の一部を返上すると発表した。井手社長は報酬の30%を3カ月分返上する。
IHIは井手社長の他に、いずれも常務執行役員で資源・エネルギー・環境事業領域長の武田孝治氏、社会基盤事業領域長の川上剛司氏がそれぞれ報酬の20%を2カ月分返上する。IHI原動機は村角敬社長が報酬の10%を2カ月分、取締役2人が10%を1カ月分返上。2社の前社長も10%を1カ月分返上する。
不正に関し、社外調査委員会がまとめた報告書を踏まえ、報酬諮問委員会で報酬返上を検討していた。