米大統領選でトランプ前大統領が勝利したことを受け、各国首脳は6日、声明や投稿で祝意を表明した。奔放な発言で物議を醸してきたトランプ氏が政権に復帰することで、今後の対米関係緊張を警戒する様子もうかがえた。
トランプ前政権下で米国との激しい貿易戦争を経験した中国は対立激化を警戒。外務省の毛寧副報道局長は記者会見で「われわれの対米政策は一貫しており、相互尊重と平和共存、ウィンウィンの協力の原則に基づいて今後も対応する」と述べた。
トランプ氏がロシアとの「取引」で早期に戦争を終わらせると公言してきたウクライナ。ゼレンスキー大統領は「素晴らしい勝利、おめでとう」とX(旧ツイッター)で表明し、米国の支援継続を訴えた。一方のロシアのペスコフ大統領報道官は「米ロ関係は歴史的に最も低い水準にあり、これ以上悪化させることは事実上不可能だ」と述べた。プーチン氏が勝利を祝うかは「分からない」とした。
米国が軍事支援するイスラエルのネタニヤフ首相は「偉大な(大統領への)復帰だ。米国の新たな始まりとなる」と歓迎。