総務省が8日発表した9月の家計調査は、1世帯(2人以上)当たりの消費支出が28万7963円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.1%減だった。マイナスは2カ月連続。台風の影響で自動車の購入が低調だった。物価高を踏まえ、野菜や肉類への支出を控える節約志向も引き続き目立った。
支出の項目別では自動車販売を含む「交通・通信」が11.8%減。悪天候で販売店への客足が伸びなかった。猛暑によるエアコン需要で「光熱・水道」は8.5%増。夏物衣類の購入が引き続き伸びた「被服及び履物」も17.5%増だった。
「食料」は横ばい。前年に酒税改正に伴う駆け込み需要があった酒類が減少した。