リニア中央新幹線のトンネル掘削工事現場に近い東京都町田市の民家の庭から、水と気泡が湧き出た問題があり、斉藤鉄夫国土交通相は8日の記者会見で、JR東海に対し速やかな原因究明と地元住民への丁寧な説明を求めた。「調査を踏まえた適切な措置が取られるよう指導していく」と述べた。
JR東海は付近の工事を中断して因果関係などを調べている。現在は水などの発生は止まっている。
同社によると、工事現場は地下40メートル以上の大深度地下を掘る第1首都圏トンネル。掘削機は土を掘りやすくするため、界面活性剤を含む気泡剤を放出している。庭から採取した水からは飲料基準未満の界面活性剤が検出された。