トランプ次期米大統領が大統領首席補佐官への起用を発表したスーザン・ワイルズ氏(67)は、勝利を請け負う「選挙のプロ」としてトランプ陣営の運営を担った。トランプ氏自らが「力を貸してほしい」と頼み込んだとされる。接戦という大方の予想を覆して大勝に導いた手腕を買われ、ホワイトハウスのかじ取り役を担う。
1957年5月、東部ニュージャージー州生まれ。父はプロフットボールNFLの元選手。メリーランド大を卒業後、下院議員の事務所に就職したことで政治とのつながりができた。
南部フロリダ州を拠点に長く活動し、協力した候補が高い勝率を収めた。「フロリダの選挙で勝ちたければ、ワイルズ氏に頼め」との評判が共和党内で浸透した。
2016年大統領選でトランプ氏も支援を要請。それまでフロリダ州では共和党候補が2連敗していたが、トランプ氏は民主党候補のヒラリー・クリントン元国務長官に勝利した。バイデン大統領に敗れた20年大統領選でも同州では勝利した。(ワシントン共同)