北陸電力は8日、石川県志賀町の志賀原発2号機(停止中)の原子炉建屋の壁をふさぐパネル装置に5センチの隙間ができていたと発表した。元日の能登半島地震の影響で、パネルを固定するクリップが変形し、壁とパネルの間が開いたとみている。放射性物質の漏えいは確認されていないとしている。
北陸電によると、7日に送排風機の点検で空調を停止したところ、建屋の北東側の壁にある約4メートルのパネル上部に隙間が生じた。空調停止で建屋内の圧力が高まりパネルが外側に傾いたとみられ、送排風機を点検後に再び稼働させると隙間が閉じたという。
北陸電は変形した部分について「速やかに予備品と交換する」と説明している。