厚生労働省は8日、公的年金に上乗せできる個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」の受給開始年齢の上限を、75歳のまま維持する方針を固めた。引き上げを検討していたが、70歳以上で受け取り始める人は現在1.5%のため、年齢上限を上げる必要性が低いと判断した。同日、社会保障審議会の部会に示し、大筋で了承された。
イデコの加入可能年齢の上限については、現行の「64歳以下」から「69歳以下」へと拡大する方針が決定済み。部会では、拡大の具体的な条件として、基礎年金(国民年金)を受給していない場合などに69歳まで掛け金を支払い続けられる案も大筋で了承した。