複数の女性に性的行為を強要したとする「週刊文春」の報道で名誉を毀損されたとして、人気お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん(61)が、発行元の文芸春秋側に計5億5千万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟で、松本さんは8日、訴えを取り下げた。双方の代理人弁護士らが明らかにした。
松本さんは代理人を通じてコメントを発表し「かつて女性らが参加する会合に出席していた。参加された女性の中で不快な思いや、心を痛めた方がいらっしゃったのであれば、率直におわび申し上げます」とした。
取り下げの理由については「裁判を進める中で、強制性の有無を示す物的証拠はないことを確認した。その上で、これ以上多くの方に負担を掛けることは避けたいと考えた」と説明した。
週刊文春は昨年末、松本さんが2015年に複数女性に対し、東京都内のホテルで飲食後、同意がないのに性的行為を強要したなどと報じた。