国内で初めての人工保育で成長してきた雌のアフリカゾウ「媛」が9日、18歳になり、愛媛県砥部町の県立とべ動物園で誕生会が開かれた。好物のスイカやバナナ、リンゴなどの果物がプレゼントされると、あっという間に完食し、お祝いに集まった約350人の客からは歓声が上がった。
媛は2006年11月9日に同園で生まれた。母ゾウ「リカ」に育てようとする様子がなく、生後すぐ、人工保育に切り替えた。動物園によると、アフリカゾウの人工保育は国内初で、生存記録を更新しているという。
飼育担当の兵頭佳夫係長は「大きな病気もせず、順調に成長してくれてうれしい。これからも元気でいてほしい」と話した。