茨城県ひたちなか市のひたちなか・東海広域事務組合消防本部に所属する20代の女性消防士が消防署で宿直勤務中、同僚の20代の男性消防士に性被害を受けたと訴えていることが9日、関係者への取材で分かった。この男性による性被害の訴えは他の女性消防士からも複数あり、消防本部が調査。県警も被害届を受け、捜査している。
女性が消防本部側に提出した「ハラスメント相談申出書」によると、5月、県内の消防署で未明に宿直中、男性に性的関係を迫られた。断ったが、無理やり性被害を受けたとしている。その後も男性から、性的関係を要求する電話やLINE(ライン)が頻繁にあったという。
女性は共同通信の取材に「今でも電話が鳴るとあの時の記憶がよみがえり、大きな恐怖に襲われる」と話した。その後通院を始めた精神科では、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の兆候を指摘された。
関係者によると、この男性に女性仮眠室のロッカーを開けられ下着を見られた、わいせつな内容の電話を受けたなどの被害に遭ったと訴える女性消防士は、同じ消防署内で他にもいる。