警視庁は9日、多くの学生らに刑事を目指してもらおうと、東京都港区の庁舎で採用イベントを開いた。初めて刑事部が主催し、強行犯事件を扱う捜査1課や、現場の遺留品採取などを担う鑑識課の若手職員が、参加者約170人に魅力をアピールした。
参加者は指紋や足跡の採取、顔写真を3Dモデルに変換する技術などを体験。現役刑事の生活スケジュールや、採用に向けてどんな勉強が必要かといった質問を投げかけた。大学3年の岡颯唯さん(21)は「ドラマのイメージしかなかったが、リアルな部分を知ることができた」と満足げだった。
警視庁の採用試験の受験者は、2010年度の約3万人から23年度は約9700人に減った。