17日投開票の栃木県知事選は終盤戦に入った。自民、公明両党の地方組織の推薦を得て6選を目指す現職福田富一氏(71)が、高い知名度や組織力を生かしてリードし、市民団体事務局長の新人針川佐久真氏(74)=共産推薦、社民支持=が追う展開となっている。いずれも無所属。
福田氏は地元経済界や医師会などから幅広く推薦や支持を受ける。自公両党の国会議員らと県内各地で街頭演説や集会を重ね、5期20年の実績や人口減少対策を訴える。
針川氏は、出馬表明が告示の3週間前と出遅れたため、知名度向上が課題。県政の現状について「物価高への対策がほとんどなく、県民に冷たい」と批判し、多選の弊害も指摘する。