大分県に滞在中の天皇、皇后両陛下は10日、大分市の県立総合文化センターを訪れ、第43回全国豊かな海づくり大会の式典に出席された。天皇陛下はあいさつで「人々の海や水産業への関心と理解がより深まり、豊かな海づくりの輪が大きく広がっていくことを願う」と述べた。
陛下は「地球温暖化や海洋プラスチックごみの問題など国際的な課題も生じている」とし、漁業関係者の苦労を思いやった。
その後、別府市の別府港で歓迎行事に参加。雨の中、大漁旗をはためかせた漁船がパレードすると、笑顔で手を振った。両陛下はマコガレイとマダイの稚魚を放流した。