東北電力は13日、再稼働直後に機器のトラブルがあり停止させた女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機の原子炉を再び起動した。作業が順調に進めば、見送りとなっていた発電を週内にも再開し、12月ごろの営業運転開始を目指すとしている。
2号機は出力82万5千キロワットで、東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)。10月29日に東日本大震災の被災地に立地する原発として初めて再稼働したが、トラブル発生によりわずか7日目で原子炉を停止させる事態となっていた。
東北電によると、13日午前9時、核分裂反応を抑える制御棒を引き抜く作業を始め、原子炉を起動した。
トラブルは今月3日に発生。炉内の中性子検出器が正常かどうかを調べる機器を引き抜く作業中、格納容器内で動かなくなった。東北電は4日に原子炉を止め調査。機器が通る案内管接続部ナットの締め付けが足りず外れたことが原因だったとして、同形ナットの点検を行った。
BWRでは中国電力島根原発2号機(松江市)が12月7日に再稼働を予定している。