衆院は13日、委員長と審査会長の人事を正式決定した。立憲民主党の安住淳前国対委員長を予算委員長に選出。憲法審査会長には枝野幸男元代表、政治改革特別委員長に渡辺周元防衛副大臣が互選された。計27ポストのうち野党が12を押さえた。「自民1強」だった国会運営は様変わりし、年内の2024年度補正予算案審議が与野党攻防の試金石となりそうだ。
予算委は予算案審議に加えて内政・外交の全般にわたり討論する場で、野党が主導権を握ったことになる。
改憲に前向きな「改憲勢力」が国会発議に必要な定数の3分の2を割り込む中、審査会長も立民が確保したことで、首相は憲法改正の戦略見直しを迫られる。