酒造りの神様で知られる奈良県桜井市の大神神社で14日、醸造安全祈願祭(酒まつり)が催された。本格的な酒造りシーズンを前に全国から杜氏や蔵元ら150人が参列した。
巫女が神木の杉を手に神楽を奉納した後、参列者らが玉串をささげた。境内には全国の酒造会社から供えられた500本を超えるお酒が展示され、お酒の振る舞いもあった。
神社ではこの日以降、蔵元らに直径約30センチの杉玉を授与する。蔵元は杉玉を軒につるして新酒ができたことを知らせる。
祈願祭に参列した福島県郡山市の酒販店経営佐藤広隆さん(56)は「酒造会社の皆さんが安全においしいお酒を造れますようにとお願いしました」と話した。