困窮世帯の小中学生のうち、学校が楽しくないと感じる子どもが28%に上ることが14日、子どもの貧困対策に取り組む公益財団法人「あすのば」(東京)の調査で分かった。このうち大半の子どもが生活が苦しいと感じていると回答。小河光治代表理事は「経済的支援の大幅な拡充と、子どもの学びを守る支援を政府に求めたい」と訴えた。
小中学生に、学校で楽しいと感じるかどうかを尋ねると「全然楽しくない」(10.9%)と「あまり楽しくない」(17.1%)が計28%。「全然」と答えた子どもの88.3%、「あまり」の85.1%が「生活を苦しいと感じたり、過去に感じたりした経験がある」とした。
小学生の20.3%、中学生の37.8%が「授業が分からない」と答えた。
自由記述には「消えてしまいたい。学校に行きたくない」「塾に行けず学校でしか勉強できないが、授業が理解できないまま進んでしまう」といった声が寄せられた。
調査は昨年11~12月、生活保護受給世帯や住民税非課税世帯などを対象に行った。