2015年11月に茨城県取手市立中の女子生徒がいじめを受け自殺したのは不適切な指導が原因として停職1カ月の懲戒処分を受けた当時の担任の女性教諭が処分の取り消しを求めた訴訟で、県教育委員会は14日、水戸地裁判決に続き取り消しを認めた10月31日の東京高裁判決を受け、上告を断念すると発表した。取り消しが確定する。
県側は、教諭が適切な対応を取らなかったことなどがいじめを助長したと主張。水戸地裁は1月に「懲戒事由に当たるほど不適切な指導とは言えない」として処分を取り消し、二審も支持した。
柳橋常喜教育長は「判決を真摯に受け止め、上告しない判断をした」とのコメントを出した。