【バクー共同】アゼルバイジャンで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)で、アルゼンチンの代表団が交渉から離脱して帰国するよう本国から指示されたことが14日、分かった。COP29の交渉担当者が事実を認めた。アルゼンチンのミレイ大統領は温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」に否定的な見方を示したことがある。
交渉担当者は「アルゼンチンと国連の問題だ」と語り、理由など詳細は明らかにしなかった。多国間協力を推進するCOP29の交渉で、パリ協定からの再離脱を唱えるトランプ前米大統領の再選に加え、新たな懸念材料が浮上した形だ。