坂井学防災担当相は15日の記者会見で、石川県・能登半島の被災地に現在開設している避難所全19カ所は、トイレの設置数など避難所の環境を定めた国際基準を満たしていると明らかにした。坂井氏は、発生初期の避難所で基準を満たしていたかどうかデータがなく、さかのぼって調査するのは難しいと述べた。
国際基準は「スフィア基準」と呼ばれ、トイレは災害発生中期で20人に一つ、1人当たりの居住スペースを3.5平方メートルなどと定めている。政府は、避難所運営に関する指針を本年度中に改定し、現在参考扱いになっているスフィア基準を反映させる方針。