【ワシントン共同】トランプ次期米大統領が国防長官への起用を発表したヘグセス氏を巡っては、適格性に疑問符が付く新事実や疑惑が相次いで報道されている。アフガニスタンやイラクに派遣された元軍人だが、政策立案の経験はなく、人種差別的な言動や性的暴行疑惑も浮上。巨大な米軍組織運営のかじ取り役を務められるのか、不安が広がっている。
AP通信によると、ヘグセス氏は日本に原爆を投下した米兵らについても「彼らは勝った。それが何だ」と記していた。APはヘグセス氏が戦争での人道問題を気に掛けていないと報じた。
米メディアの報道では、ヘグセス氏は44歳。結婚と離婚を繰り返し、現在は3人目の妻と7人の子どもと暮らす。FOXニュースの番組司会者を長く務めており、トランプ氏への熱烈な支持を隠さない。
ワシントン・ポスト紙によると、ヘグセス氏は2020年に出版した著書で、イスラム教について「平和の宗教であったことはない」と中傷。バイデン政権が推進した米軍内の多様性擁護政策にも強硬に反対している。