任期満了に伴う新潟県柏崎市長選は17日投開票の結果、無所属現職桜井雅浩氏(62)が、市民団体共同代表阿部由美子氏(62)と会社員野本祐二氏(58)の無所属新人2人を破り3選を果たした。市と同県刈羽村に立地する東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を条件付きで容認する立場。再稼働の是非が主な争点だった。
投票率は53.70%で、過去最低だった1996年の59.01%を5.31ポイント下回った。
再稼働に必要とされる地元同意を巡り、桜井氏は東電から要請があった場合、前向きに応じる意向を示していた。3選を受け、同市の事務所で再稼働を認めるとした市長選公約に触れ「一つ一つ実現する責任の重さがある」と語った。
阿部氏は再稼働反対を掲げ、市長選告示直前に急きょ出馬表明。知名度不足も響き、広がりを欠いた。落選が決まった後、選挙戦で反原発を訴える市民の声を届けられたとして「目的は達成できた」と述べた。
再稼働に向け津波対策の強化を訴えた野本氏も、及ばなかった。
12日告示の刈羽村長選では、容認派の現職品田宏夫氏(67)が無投票で7選を決めている。