数百人を超える支援者があふれ、熱狂的な「斎藤」コールが響いた―。兵庫県知事選で再選した前知事の斎藤元彦氏(47)は17日夜、神戸市の事務所で「躍動する兵庫の実現に向け、これからも歩みを止めたくない」と表情を引き締めた。一方、疑惑告発文書問題に端を発した選挙戦だっただけに支援者から厳しい声も上がった。
午後9時45分ごろ、事務所前に現れた斎藤氏。次々と支援者らの握手に応じた。事務所内で「何が真実か、県民一人一人が判断してくれた」と感謝の言葉を繰り返した。
活用したSNSについて「支援が広がった。プラスの面を感じた」としながらも「ここまで広がるとは思っていなかった」と本音ものぞかせた。
文書問題にも触れ「県政に不安を与え、申し訳ない」と改めて謝罪。支援者の男性(59)は「県民もしっかりと監視していく必要があると思う」と注文を付けた。
落選した元尼崎市長の稲村和美氏(52)は中央区の事務所で「おわび申し上げる」と声を詰まらせた。日本維新の会を離党して出馬した前参院議員清水貴之氏(50)は中央区の事務所で頭を下げた。