【香港共同】2020年の香港立法会(議会)選挙の際に政権転覆を共謀したとして香港国家安全維持法(国安法)違反で民主派が起訴された事件の公判で、香港高等法院(高裁)は19日、有罪とした45人の被告に対し、懲役10年~4年2月の量刑を言い渡した。
45人は民主派が立法会選挙に先駆けて実施した予備選に絡み、同法の国家政権転覆共謀罪で有罪となった。予備選を取り仕切った戴耀廷元香港大准教授は懲役10年、東大博士課程在学中に起訴された区諾軒氏は同6年9月、民主活動家の黄之鋒氏は同4年8月となった。
今年5月の判決によると、被告らは共謀し、20年7月1日から21年1月7日までの間、国家政権転覆のため、立法会で過半数の議席を獲得して財政予算案を否決し、政府機能をまひさせて行政長官を辞職に追い込むことを企てた。
予備選は立法会選挙に向けて民主派の候補者を絞り込むために20年7月に実施し、約61万人が投票した。