札幌市街で19日未明、まとまった雪が降り、市中心部を走る路面電車の軌道に積もった雪を掃き飛ばす除雪車両「ササラ電車」が今季初めて出動した。札幌市交通事業振興公社によると、昨年より5日早いという。
気象庁によると、同市中央区では午前5時、7センチの積雪を観測した。氷点下に冷え込む中、車両基地から2両が出発。前方に取り付けた竹製ブラシ「ササラ」を回転させ、雪を軌道脇に勢いよく払いのけた。
同公社によると、ササラは細い竹を約200本束ねて直径3.5センチ、長さ28.5センチの円柱状にしたもので、前後に約400束ずつ装着。大正時代の技師が鍋や釜を洗う道具をヒントに考案したとされる。