水産庁は19日、大西洋海域に生息するメバチマグロの資源管理を話し合う国際会合で、2025~27年の日本の年間漁獲枠が1万3866トンに決まったと発表した。現行の1万3980トンから微減となる。漁場が遠い日本の枠が多いとの指摘が大西洋沿岸国からあり、一定程度譲歩した格好だ。参加国全体の漁獲枠は7万3千トンで、6万2千トンから大幅に増える。
メバチマグロは日本で刺し身として人気がある。漁獲枠のうち他国への移譲分は900トンから350トンに減ることも決定しており、水産庁は「実質的には増枠だ」と説明している。国内流通量や店頭価格への影響は限定的とみられる。