1~10月に日本を訪れた外国人客が推計で3019万2600人となり、新型コロナウイルス禍前の2019年以来、5年ぶりに3千万人を超えた。政府観光局が20日発表した。10月の訪日客は331万2千人で、単月として最多だった。歴史的な円安に加え、航空路線の増便や新規就航が続いており、年間累計も19年の約3188万人を上回って最多を更新するのは確実だ。
10月の訪日客数は23年同月比31.6%増、19年10月と比べても32.7%増えた。これまでの月間最多は今年7月の329万2602人だった。
主な国・地域別では、大型連休の国慶節が重なった中国が58万2800人で、23年同月比127.3%増と伸びが目立った。最多は韓国で16.0%増の73万2100人。中国が続き、台湾が12.7%増の47万8900人だった。
一方、観光庁が20日発表した7~9月の日本人の国内旅行者数(延べ、速報値)は1億5411万人で、19年同期に比べて9.0%減った。宿泊費高騰や物価高の影響とみられる。