「正当な政治活動がなぜ犯罪になるのか」。衆院東京15区補選における演説妨害容疑での逮捕から半年余り。政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦被告(46)は20日、東京地裁の初公判で法廷外にも漏れ聞こえるほど声を張り上げ、無罪を主張し続けた。
幹部の杉田勇人被告(39)と幹事長の根本良輔被告(30)に続き、黒いジャケットにズボン姿で法廷に姿を現すと、傍聴席の方を見渡し、笑顔を見せ席に着いた。
裁判長から起訴内容の認否を尋ねられると、立ち上がり「私たちをただの迷惑ユーチューバーだと思ってませんか」と問いかけ、一連の行為は「政治的に極めて意味のあるものだった」と胸を張った。