日本原子力研究開発機構は20日、廃炉作業中の新型転換炉ふげん(福井県敦賀市)の原子炉建屋やタービン建屋などを報道陣に公開した。原子炉建屋内では、蒸気を水に戻す復水器を解体した後の部品が積み上げられていた。放射線による人体への影響がほとんどないクリアランス金属を保管する倉庫も紹介した。
この日は、空調設備の点検のため、作業を中断していた。4段階ある廃炉作業のうち、2018年からは2段階目に当たる原子炉周辺設備の解体が進められており、今後は再循環ポンプなどの大型機器の解体を予定している。廃止措置部の中村保之次長は「作業は計画通り進んでいる」と強調した。