【ブリュッセル共同】性暴力被害を公表したジャーナリスト、伊藤詩織さん(35)は20日、数多くのセクハラ疑惑が取り沙汰されたトランプ前米大統領の復帰が決まったことを受け「今こそもっと(性暴力の問題に)光を当て、声を上げなければならない」と危機感を訴えた。訪問先のブリュッセルで共同通信の取材に答えた。
性暴力と権力は切り離すことができないと強調。トランプ氏が返り咲きを決めたことは「権力の腐敗を体現する出来事だ」と指摘した。
伊藤さんは20日、自らの性暴力被害を調査する様子を描いたドキュメンタリー映画の欧州議会庁舎での上映に立ち会うため、ブリュッセルを訪問していた。