将棋の藤井聡太七冠(22)が21日、愛知県瀬戸市の母校效範小で行われた授業にサプライズで登場した。全学年の児童約490人に「夢に向かって頑張ってほしい」と呼びかけ、「大志」と書かれた色紙を学校に寄贈した。その後、6年生の対局を見守り、10年ぶりの母校で児童と交流を楽しんだ。
同校の将棋教室に参加したことのある宮嶋健太四段(25)が講演するため体育館に集まっていた児童は、突如壇上に現れた藤井七冠に「えーっ」と驚き、拍手して喜んだ。質疑で学校の思い出を聞かれると、藤井七冠は「忘れ物が多くランドセルも忘れて帰った」と回答。小1からの友人の宮嶋四段は、藤井七冠について「将棋のことを考え過ぎて下校中、どぶに落ちたと聞いた」と暴露し笑いを誘った。
講演後、藤井七冠は「久しぶりに母校を訪れ、懐かしい気持ちになった」と述べた。宮嶋四段は「これからも将棋を通していろんなことに出会ってほしい」と締めくくった。6年生の柴田莉亜さん(12)は「小さい頃から夢に向かって頑張っていて、自分も頑張ろうと思った」と話した。