囲碁の人工知能(AI)アルファ碁を開発し、今年のノーベル化学賞にも選ばれたデミス・ハサビス氏(48)は21日、東京都千代田区の日本棋院で井山裕太三冠(35)=王座・碁聖・十段=と記念対局し、九段免状の贈呈を受けた。
ハサビス氏は「免状を授けていただき大変光栄」と喜びを語った。対局相手の井山三冠からは「対局は序盤、30手ほどまでだったが、一手も悪い手がなかった」と絶賛され、笑顔を見せた。対局のほか、一力遼四冠(27)=棋聖・名人・天元・本因坊=との対談も行われた。
ハサビス氏が開発したアルファ碁は2016年、世界トップクラスの韓国棋士を破り、大きな注目を集めた。