【エルサレム共同】レバノン東部バールベック・ヘルメル県の知事によると、21日にイスラエル軍の空爆があり、47人が死亡した。イスラエルは米国を仲介役としてレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの停戦交渉を進める一方、ヒズボラに対する攻撃を継続。レバノン保健省によると、昨年10月の交戦開始以降、今月20日までに死者は計3583人となった。
レバノンでヒズボラ側と停戦案を協議したホックスティーン米特使は21日、イスラエルでネタニヤフ首相と会談した。ヒズボラの指導者カセム師は20日放映の演説で、米国が提示した停戦案に返答したとし「停戦が実現するかどうかはイスラエル次第だ」と主張。イスラエル側の対応が焦点となっている。
ロイター通信によると、米政府が示したとされる60日間の停戦案を巡り、イスラエルは停戦発効後、60日以内にレバノンから撤収すると主張。ヒズボラ側はイスラエル軍の即時かつ全面的な撤収を求めている。