東京電力は25日、福島第1原発から海洋放出する処理水の放射性物質濃度の最終確認などに使う複数のタンク内部に、腐食やさび、鉄板が薄くなる減肉が見つかったと明らかにした。既に補修を終え、継続使用は可能という。
東電は「腐食やさびは想定されている現象。タンクの機能に問題はなく、今後の海洋放出にも影響はない」としている。
腐食などが見つかったのは「測定・確認用設備」と呼ばれる3系統あるタンク群のうち、C系の10基。東電によると、2016年ごろに建設し、23年3月からは処理水の濃度を確認するために使用している。同年8月の海洋放出開始後初めて、今年8~10月に内部を点検していた。