【北京共同】関西財界の訪中団は27日、中国の何立峰副首相と面会し、経済交流を相互に活性化することを確認した。訪中団は邦人の安全確保を要望し、何氏は「安全と安心は必ず守る」と表明。2025年大阪・関西万博の成功に向けて連携する姿勢も示した。
訪中は12年ぶりで、前回は国家副主席だった習近平氏と面会した。中国の景気に停滞感が指摘される中、日本からの投資を呼び込みたいとの狙いもあるとみられる。
面会は冒頭を除き非公開。関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)が中国に進出する日本企業にとって、中国市場の発展や従業員の安全確保が重要だと伝達し、何氏は「課題を乗り越えウィンウィンの発展を遂げることが大切だ」と応じたという。
訪中団はまた、北京市内のホテルで万博のPRイベントを開催。日本国際博覧会協会や日本政府観光局の幹部が来場を呼びかけた。会場には中国の旅行会社の担当者らが訪れ、大阪や京都観光と組み合わせたツアーを売り出すと話す関係者もいた。