【マニラ共同】アジア開発銀行(ADB)は28日、次期総裁選に唯一立候補していた日本の神田真人前財務官(59)が全会一致で選出されたと発表した。浅川雅嗣・現総裁は任期途中の来年2月23日付で辞任する。神田氏の任期は翌24日から、浅川氏の残り任期の26年11月23日までとなる。
投票は10月28日から11月27日まで行われた。他に立候補者はなく、事実上の信任投票となった。
日本政府は神田氏を擁立し、「アジアの事情に精通し、各国の当局者や国際機関の幹部とも密接な関係を築いている」として加盟国に支持を働きかけていた。
ADBでは浅川氏まで歴代10人の総裁は全て日本から出している。