米プロバスケットボールNBAレーカーズの八村塁が日本代表のトム・ホーバス監督の手腕に疑問を呈し、波紋が広がっていることに関し、パリ五輪に八村とともに出場した渡辺雄太(千葉J)は28日、「悪者は一人もいない。僕も代表の一員として責任を持ってこの問題に向き合っていく」と述べた。「協会、トムや塁とコミュニケーションを取りながら、代表を良くするためにやっていこうと思う」と解決に取り組む考え。東京都内で報道陣に対応し、約15分自身の見解を説明した。
渡辺は「関係性が良くなかったことは事実」と両者に溝があったことを認めた。昨夏のワールドカップ(W杯)後、W杯を欠場した八村のパリ五輪の招集を巡り、監督が、代表に参加したいなら自分から連絡してきてほしい、といった趣旨の発言をした。真意が伝わらない形で報道され、それを目にした八村が監督に対し「すごく怒ったのが始まり」だという。NBAのシーズンに集中させたいとの理由で、代理人が「塁との連絡を完全に遮断していた」ため「関係を修復できない状態」だったとした。