老朽化のため移転する大阪市の関西将棋会館で最後の公式戦が28日に指された。第18回朝日杯将棋オープン戦2次予選に臨んだ谷川浩司17世名人(62)は、1局目で敗れ「この日に対局がついたことは何かの巡り合わせ。(あと2勝の)1400勝が達成できればと思ったが、勝負はそう甘くはないですね」と感慨深そうに話した。
続けて「一番印象に残っているのは、やはり1995年1月20日の対局。阪神淡路大震災から3日後でしたが、前日に半日かけて神戸から大阪へ移動して臨み、将棋が指せる喜びを感じた」と思い出を語った。
大阪府高槻市に建設された新会館では12月3日、こけら落としの公式戦が行われる。