1973年11月、買い物客ら104人が死亡した熊本市の大洋デパート火災から、29日で51年となった。デパート跡地の商業施設「COCOSA(ココサ)」で、市消防局や従業員が消防訓練を実施した。
訓練には約100人が参加、建物の2階から出火して逃げ遅れた人がいるという想定で、はしご車を使った救出作業や客の避難誘導の方法を確認した。
火災で父を亡くし、防災士の資格を今年取得した原田真羊さん(53)は訓練を見学後、市内の白川沿いに設置されている慰霊碑に献花し「火災の教訓を未来につなげるために応援してくださいという気持ちで手を合わせた」と話した。