JR北海道は29日、北海道森町のJR函館線で発生した貨物列車脱線事故を受けて、発生現場と似た条件の踏切24カ所に範囲を広げて行ったレール検査で、異常は確認されなかったと発表した。貨物列車が走らない線区の踏切15カ所でも検査を続けており、結果を12月に国土交通省に報告するとしている。
同社によると、貨物列車が走る線区で、レールの設置から30年以上経過し、海沿いにある曲線の踏切24カ所で超音波検査を実施。一部では、踏切内に敷かれている木製の「敷板」を外して目視で確認した。
札幌市で記者会見した進藤州弘工務部長は「今後手法を見直して安全を図っていく」と述べた。