12月開幕の全国高校サッカー選手権への出場が決まり、強豪として知られる山梨学院高(甲府市)のサッカー部員らが、修学旅行中の宿泊先で盗撮行為に関わったとして、停学処分になったことが29日、同校への取材で分かった。同校は選手権への出場は辞退しないが、停学中の部員2人は出場させないとしている。
同校によると、盗撮行為は12日、長崎県内のホテルで起きた。サッカー部所属の2人を含む複数の男子生徒が男湯から、動画を撮影した状態でスマートフォンを投げ、女湯の撮影を試みた。動画は不鮮明だったため、すぐに削除したという。
生徒の間で盗撮行為がうわさになり、教員が14日に生徒への聞き取りを実施して発覚した。複数の生徒が行為を認めたため、停学処分にした。
ホームページに吉田正校長名で公表したコメントは盗撮行為に関し「あくまでも個人の過ちで、サッカー部の組織的行動でない」と説明。連帯責任による出場辞退との選択は取らないとした。
山梨学院高はサッカーや野球の強豪校で、サッカー部は全国選手権を2度制覇している。