加藤勝信財務相の資金管理団体「勝会」(岡山県笠岡市)が2022、23年に開催した7回の政治資金パーティーの収入を計3850万円減額訂正していたことが30日、総務省公開の政治資金収支報告書で分かった。加藤氏の事務所は取材に「政治資金は法令に従い適正に処理し、収支を報告している」と文書で回答。大幅訂正の理由を説明しなかった。
政治資金パーティーを巡っては、自民党の複数派閥がパーティー券の販売収入を政治資金収支報告書に正確に記載しなかったなどとして、東京地検特捜部が政治資金規正法違反罪で議員ら11人を立件。10月の衆院選での自民大敗につながった。「政治とカネ」の問題に厳しい視線が向けられる中、閣僚側による巨額の訂正には丁寧な説明が求められそうだ。
収支報告書によると、勝会は23年、政治資金パーティーを東京都内で6回開き、当初1090万~3170万円、計9644万円の収入があったと収支報告書に記載し、総務相に提出した。その後、全てのパーティーで収入を100万~600万円減らし、総額も計7794万円に訂正した。