国際政治学者として数々の業績を残した東京大名誉教授の猪口孝(いのぐち・たかし)さんが、11月27日に発生した東京都文京区の自宅火災で死去した。80歳。新潟市出身。妻は自民党の猪口邦子参院議員。
東大卒業後、米マサチューセッツ工科大で政治学の博士号を取得し、上智大助教授を経て1988年から東大教授。国連大学上級副学長、日本国際政治学会理事長などを歴任し、2009年に開学した新潟県立大の学長を17年まで務めた。多くの著書があり「国際政治経済の構図」でサントリー学芸賞を受賞した。23年、瑞宝中綬章。